【トンボロ活動記vol.14 知られざる長崎の食~老舗企業と若者の挑戦~】

出島トンボロは地域商社として、“長崎のオンリーワンづくり”を掲げている―――。
長崎の魅力を余すところなくお伝えするために始まった「トンボロ活動記」。
仕事柄、県内外で日々多くの方とお会いするのですが
先日また、“長崎のオンリーワン”に挑戦するプロジェクトに出会うことが出来きました。
今回は【老舗×若者】を切り口に、その挑戦についてご紹介させていただきます。
”若者”との出会い
出会いは数年前。とある長崎県主催のイベント。その”若者”は当時大学生でした。出会った当時から、いつかは自分のお店を持ちたいという熱い想いをもっており、それは社会人になり、ビジネスパーソンとなっても変わることはありませんでした。
その若者こそ、今回の挑戦の立役者でもある、屋台料理人・酒井代表です。


普段の童顔の幼いイメージとは裏腹に鉄板を前にすると料理人として、スイッチが入っていつもと違うオーラを出していたりします。
”若者”と”老舗”の出会い
そんな酒井代表にも、転機が訪れます。ある長崎の出店イベントで、長崎市茂木で長年養殖フグの問屋を営んでいる、中﨑水産株式会社の中﨑社長と出会います。酒井代表としては出店でのオリジナルメニューを模索している中で、中﨑社長との出会いで、ふぐダシをつかった焼きそばのメニューを思いついたそうです。その話を持ち掛けたところ、未来ある若者の挑戦に中﨑社長も共感し、ふぐダシの提供が決まりました。
中﨑水産と長崎のフグ
ところで皆さん、長崎ではトラフグは「ソウルフード」であるということ、ご存じでしたか?
(諸説あると思いますが、私はソウルフードだと思っています!)
長崎は全国で最も捕れる魚の種類が多い県で、水産業が盛んな県です。天然ものもそうですが養殖も行っており、実は養殖フグに関しては全国で一番の生産量を誇ります!!
中﨑水産さんは、昭和38年からの長い歴史があり、
代表の中﨑社長は先代からの熱い想いを受け継ぎ、長崎の養殖トラフグを全国、世界に広めようと日々奮闘していらっしゃいます。
今回提供いただいた「ふぐダシ」も、問屋として長崎のフグを広める一つの大事な商品。ふぐの身や骨からとれる出汁で、フグの味がとても凝縮されています。

実際にお伺いしましたが、接客含めてとても気持ちがいい中﨑社長。フグがでかか~。。
そして誕生、「ふぐダシ焼きそば!」
お二人が出会い、フグという素材を活かした新しい料理、そしてフグ料理をもっと身近に感じてもらうための料理の提供方法を考え、試作や改良を重ねた結果…ついに完成したのが、
屋台で販売する「ふぐダシ焼きそば!!」
しかもそれを、中﨑水産の地元で開催される「茂木花火大会」で販売することに!!


肝心のお味はというと…見た目はこんな感じ!!いつもの焼きそばと同じで美味しそう!
ただ、やっぱり香りがやっぱり違う…
コトコト時間をかけて煮込んで作ったふぐダシの香りが高く、どこか上品な感じ。
それでいて焼きそば本来のソースの邪魔をせず、むしろ引き立てるような絶妙なハーモニーを感じました。
百聞は一見に如かず!今後ぜひ屋台にて召し上がりください。
最後に…
私自身、長崎でダシと言えば、「あごだし」というイメージが強くありましたが、今回の「フグでダシをとる」という発想はなく、1つイノベーションを感じました。そしてそれを、焼きそばにつかうという応用力に更なるイノベーションを感じました。老舗ブランド×若者の挑戦で生まれた新しい食の誕生を目の当たりにして、心踊る経験となりました。
中﨑社長、酒井代表、長崎の新しい食を生み出してくれてありがとうございます。
今後とも陰ながら応援しています。
是非長崎市茂木町にいかれた際は、中﨑水産さんへお越しください。
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そしてサカイのクックキッチンは、九州各地のイベントに出店しています。是非近くでイベントがある際は、ご賞味ください!