【トンボロ活動記vol.8 PBL活動-長崎大学の学生さんとの取組み‐】

出島トンボロは地域商社として、“長崎のオンリーワンづくり”を掲げている―――。
長崎の魅力を余すところなくお伝えするために始まった「トンボロ活動記」。
実は、24年の10月より、長崎大学情報データ科学部の1年生が必須講義として履修している「実社会課題解決プロジェクトA」の後期の授業に、いち参画企業として参加させていただいておりました。先日学生さんによる報告会が行われ、無事に終わりました。今回はその活動の内容をご紹介します!

実社会課題解決プロジェクトとは?

長崎大学の情報データ科学部での取り組みで、参画事業者から提供される様々なテーマに対して、解決していくという実践的な取り組みを通じて、情報収集の力、多種多様なデータを分析する知識・技能、解決の手法を考え提案するプログラミングの力、さらにはチームで協働するために必要な、対話能力、批判的思考力、自己調整能力などを高めていこうとする科目です。1,2年次は必修科目として、3年以降は選択科目として置かれており、学年進⾏に応じて段階的に、本物の課題に取り組む機会が与えられ、学んだ知識技能を課題解決に活⽤することで、⽤いた知識や技能についての理解を深めるだけでなく、⾃らが持っている知識・技能・経験では対処できない課題に直⾯することで、次の学びを⽅向づける機会としても位置付けられているようです。

今回ご縁があって、担当の先生とお会いすることができ、この授業で実現しようとしてることにとても共感し
また、私たちが日ごろから取り組んでいる佐世保高専の生徒との取組みにも通じるものがあるように感じました。

そのような出会いに中で、何か力になりたいと思い
今回、私たちは1年次の取組みである「実社会課題解決プロジェクトA」の後期の授業に参画させていただきました。

取組のテーマ

回参画にあたっては、カラビナテクノロジー株式会社さんと合同でテーマ出しを行いました。
そのテーマとは「南島原市の新しい取り組みであるオリーブリーフパウダーの商品化に向けて」というもの。
過去のPBLでもお世話になった南島原市にご協力いただき、オリーブリーフパウダーの可能性を多角的に調べて、どんな商品が作れそうかをまとめていただきたい、という想いでテーマを設定しました。
学生さんは、いくつかあるテーマから興味があるものを選び、最終的には1チーム(5人)が一緒に活動していくことになりました。

実際の取組み

フワッとしたテーマだったこともあり、活動開始当初は全員手探りの状態ですすめていましたが
回を重ねるごとに、情報の集め方や議論の仕方が少しずつ形になっていく様子が見てとれました。

また最終的には、「実際に南島原に訪れて、市や生産者さんの声を実際に聞いてみたい」という要望を自らあげていただき、現地に訪問してヒアリングすることが実現しました。

更に発表直前にはサンプルとしていただいたオリーブリーフパウダーと、これまでの情報収集の結果を照らし合せ、どの事業者もまだ手を付けていない「化粧品」に目をつけ、自分たちで試作品を作って提案として提出いただきました。

情報をまとめて欲しい、というテーマ設定だったにもかかわらず、その目標を大きく超え試作品まで作ってみるところまで行動出来たのは、活動を見守っていた側としてはとても嬉しく、一人一人の成長を実感しました。

最後に…

発表もそれぞれ自分の口でしっかり説明できており、ただただ感心するばかりでしたし、
他の参画事業者の方からも良くまとまっていると講評いただき、なぜか私も鼻が高くなりました。
私自身も学生の考え方や、世代が異なる中での関わり方など学ぶことが多くありあっという間の半年間でした。

この場を借りて、今回の取組みにご協力いただいた全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。

さて、今回の成果報告で1年次の活動は終了。
来年度も持ち上がりで実施するのかどうかは今のところ未定ですが、続くようであれば本格的に商品化に向けてサポートしていきたいなと考えております。

また、今回の取組みでもEQを受検いただき、活動におけるEQの発揮具合を追っていました。
活動が続くのであれば、よりEQの開発、ひいてはいち個人としての能力開発や自己理解が深まるようにサポート出来たらなと思っております。
今後の動きも乞うご期待ください!

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